兵庫県伊丹市宮ノ前1丁目4-8 みやのまち3号館1階
白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
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午前9時~12時
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手術 ※日,祝,土曜日午後は休診となります。

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ぶどう膜炎について

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2016/11/01担当:草場 喜一郎
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水曜日担当の草場です。かなり寒くなってまいりました。体調管理にはお気をつけください。

今日は、ぶどう膜炎という病気の説明をします。

 

1)ぶどう膜炎とは?

ぶどう膜とは目のなかの、虹彩(茶目)、毛様体、脈絡膜の3つのことの総称です。この3つの部分に炎症がおこることをぶどう膜炎といいます。

 

2)ぶどう膜炎の種類

  ぶどう膜炎は炎症がおこる場所によって4つに分類されます。

  ・前部ぶどう膜炎-虹彩や毛様体に炎症がおこるもの(虹彩炎、虹彩毛様体炎)

  ・中間部ぶどう膜炎-毛様体や周辺部に炎症がおこるもの(毛様体扁平部炎、周辺性ぶどう膜炎)

  ・後部ぶどう膜炎-脈絡膜に炎症がおこるもの(脈絡膜炎、網脈絡膜炎)

  ・汎ぶどう膜炎-虹彩、毛様体、脈絡膜全てに炎症がおこるもの

   (Behcet病、サルコイドーシス、原田病)

 

3)ぶどう膜炎の原因は?

原因は、細菌・ウイルス・寄生虫などによる感染性のもの、免疫異常によるもの、糖尿病など全身疾患に合併するものなど様々ですが、約半数が原因がわかりません。

 

2)ぶどう膜炎の症状は?

ぶどう膜炎がおこると、網膜が腫れてしみがでてきたり、元々透明な部分である前房や硝子体に濁りがでます。そのために、かすんだり(霧視)、ごみのようなものが飛んで見えたり(蚊飛症)、電灯の周りに虹がかかって見えたり(虹視症)、白目が赤くなったり(毛様充血)、眼が痛くなったりします。

 

3)ぶどう膜炎の治療は?

一般的に炎症を抑えるために副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤と瞳孔の癒着防止に散瞳剤を使います。また、Behcet病には体の中にある物質の抗体の点滴をします。また、ぶどう膜炎の原因が細菌やウイルスや真菌である場合には、それぞれに対応したお薬を使います。ぶどう膜炎の種類にはいろいろありますので、ご相談下さい。炎症により硝子体混濁が残り、硝子体手術が必要になる場合があります。

ステロイド剤は点眼液、内服約、注射液(白めに注射します)があり、患者様の症状により使いわけます。場合によっては、手術が必要になる場合もあります。ステロイド剤には副作用がありますので、医師の指導を守って使うことが必要です。自己判断で急に止めると、体に変調をきたしたり、症状が悪くなることあります。

ステロイドの副作用-眼圧上昇(緑内障)、消化器潰瘍、糖尿病、骨粗しょう症などがあります。また、食欲が増えて体重が増えることがあります。

ぶどう   ぶどう膜炎は炎症が治まるまでに時間がかかり、治療が長引くことも多いです。さらに、病気の再発の可能性   もあるために、炎症が治まっても定期的に眼科診察を受ける必要のある病気です。