来年の春の花粉症は、平年に比べ強めと予想されていますが、今年の5月に新発売されたアレジオンクリーム0.5%が助けとなるか 書いてみたいと思います。
今までのアレジオン点眼薬と大きく違う点は、薬を使う回数が1日1回でいい点。そして点眼薬ではなく、クリーム状でまぶたに塗り込むタイプであること。
この二つの特徴は、とても有り難いことは確かです。薬を持ち歩かなくてよいことになり、しかも1回でよいので、忘れにくく効果も期待しやすい。
製品開発部の方によると、クリーム状になった理由は、24時間の持続を維持するためには、点眼回数を1回にしなくてはなりませんが、そのためには相当濃度を上げなくてはならず、刺激が強くなる等のリスクがあったからだそうです。
確かに最初のアレジオン点眼は0.05% 次のアレジオンLXは0.1%。このクリーム製剤は0.5%とかなり濃度は上がっています。
点眼することが困難な患者さんもいることを考慮すると、クリーム状になることにより、使いやすくなり、1回の塗布ですむのは、QOLを上げることに貢献できると思います。
スギ・ヒノキ花粉症のシーズンとしては来年2025年が、実質初めてのデビューということになりますので、改めて紹介しようと思いました。
この薬はまぶたに塗ることにより、まぶたの裏側の眼瞼結膜 そして白目の球結膜に薬の成分が浸透し、かゆみを抑え、腫れを鎮める。
しかも効果が長く持続し、24時間以上ということですから、モーニングアタックといわれる、起床時の強いかゆみ まぶたの腫れ 充血といった症状が気になる場合は、夜寝る前や入浴後に塗って寝ることが勧められます。
朝起床後は、普通に洗顔してお化粧もできます。
朝より仕事時に痒くなることが困る場合は、朝の洗顔後に塗布することが理にかなっています。
つまり、いつでないといけないということは無いですが、花粉症の時期のルーティーンとして、大体決まった時間に塗布すると、薬を持参しなくてもよいということになります。
眼軟膏ではないので、目の中に入ると不快ですから、もし入ってしまったら洗い流すことが勧められています。
またクリーム状ですから、クリームが透明になるまでよく擦りこむことが必要です。
慣れるまで少しコツがいりますが、本当に一日1回で効果があるのか、それともやっぱりステロイド点眼の助けが必要となるのか 効果のほどが楽しみでもあります。