面白いサイトを見つけました。
三和化学研究所 という眼科では、高眼圧の際に使うダイアモックスや循環障害の改善薬として御世話になるカルナクリン といった特定の内服薬を販売している、かなり古くからある医薬品会社があります。
今は薬品卸会社のスズケンの子会社だそうですが、そこの会社のサイト内に 眼と健康 という患者さんが読むとわかりやすいコーナーがありました。
まぶたと涙のお話 というカテゴリーの中で語られていたお話で、ファンタジー的ではありますが、その説明をご紹介します。
生物は、原始海洋で誕生し、長時間かけて、両生類 爬虫類 鳥類・哺乳類 と進化していく過程で、陸に住む生物として進化してきました。
エラは肺に、ヒレは手足にと陸上生活に適応するために進化し、まぶたや涙腺 涙道もその際に作られた構造とのことです。
涙の成分は、原始海洋の成分を反映しており、今の海水を約3倍に希釈した濃度で、ロマンティックにいうと 涙は目の表面を潤す太古の海 という見方もできます。 となかなか美しい表現がされています。
ということは、涙の塩分は、海水の1/3の濃度ということですから、やはり塩分濃度は想像以上に濃いことになりますね。
眼科的なドライアイ対策として重要な涙以外に、悲しい時に流す涙や、感動の涙というのがありますが、なぜこのような時に涙が流れるのかはわかっていないそうです。
ただ、涙には血液の何倍ものマンガンが含まれていて、血中マンガンが増えすぎると、感情が不安定になるので、涙を流すのはその軽減に役立っている とか涙には、快感物質が含まれているとの報告があり、泣くことにより気が楽になるということは、確かに聞いたことはあります。
悲しくて鼻水が出る とか鼻血が出るというのでは、ちょっといただけませんが、透明な涙が出る というのは美しい印象です。
年齢とともに、あまり涙することもありませんが、そういう効用を求めて、感動の涙を流してみたいものだと思いました。