兵庫県伊丹市宮ノ前1丁目4-8 みやのまち3号館1階
白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
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手術 ※日,祝,土曜日午後は休診となります。

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アレジオンクリームのその後 | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

アレジオンクリームのその後

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2024/07/28担当:山本 洋子
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点眼タイプではないかゆみを抑えるクリーム状のお薬は、世界初ということで幼い子供たちや、点眼しにくい手先や首のトラブルがある患者さんたちには、とても有用ではないかと期待をもって何人かの方に処方しました。

 

目薬をさすという行為は、意外と難しいのです。

 

清涼的な意味合いでさすのではない場合、例えば緑内障の治療薬等は、一瓶に入っている点眼液の量があまり多くないため、なるべく1滴で命中させたいですし、目の周りに付着させることで、まぶたが荒れたり、着色したりすることがあります。

 

首を痛めていると、上を向くことが困難な時もあり、看護師さんが点眼する場合でも、ポジショニングが難しいことがあります。

 

ですから、特に長期にわたる点眼が必要な緑内障などの治療薬が、副作用のないクリームになって発売されたらいいなと思って、クリーム状の薬であることに期待していました。

 

今のところ、はっきりと良くなかったと言われる患者さんはいませんが、点眼が苦にならない或いは極まれに、大好きな子供さんの場合は、再診時はやっぱり点眼薬でと言われることが、往々にしてあります。

 

このアレジオンクリームの場合、1日1回でよいのですが、痒みの程度によっては、EXの2回点眼より4回点眼のアレジオンを好む患者さんも珍しくありません。

 

2回点眼ということで、アレジオンの濃度も2倍になっていますが、製薬会社の研究員が想定するほど、患者さんは点眼を煩わしいとは思っていなかったり、コストがかさむことの方が困ることだったり、クリーム状の場合、目の周りがべたついた感じが嫌だったり と患者さんによって、ニーズは様々なのだと思います。

 

そういう意味では、バリエーションが増えて、多くの選択肢から選べるというのは、薬そのものが不足している医療過疎の国から見れば、贅沢なことでもあり、有難いことだと思います。

 

ただ防腐剤フリーの緑内障薬や、ドライアイの点眼薬の一部 等に未だに出荷調整がかかっており、患者さんによっては、現状とても困ったことになっている事実があります。

 

防腐剤アレルギーが出る前に、何とか復旧してほしいと切に願っています。

 

最近全科的にベーシックな薬が入手困難になることがあり、調剤薬局の薬剤師さんも頭を抱えておられることだと思います。