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白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
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眼瞼けいれん | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

眼瞼けいれん

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2024/08/01担当:山本 洋子
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疲れた時や、疲れたと自分では思っていなくても、まぶたが短時間ピクピクとけいれんすることは、わりとよくあることだと思います。

 

ピクピクしたり、おさまったりを繰り返している間に、知らない間に症状が取れてしまうような場合は、眼瞼けいれんと呼ぶまでもありません。

 

今日お書きする眼瞼けいれんというのは、目をつむりたくないのに、目を開けられない 目を開けようとしても、自分の意志で目を開けることができない 等自然な瞬きやまぶたの開閉ができなくなる状態をさします。

 

自然なまぶたの開閉ができないというのは、大変不便な状態で、原因もはっきりしていません。まぶたの開閉という運動障害のみならず、目の周辺の感覚過敏と呼ぶべき、まぶしさ かわき 痛み などを伴うこともあり、原因がはっきりしていない以上、治療は困難です。

 

40~50歳以上に多く、女性は男性の約2.5倍といわれています。

 

症状の程度は、全く目を開けられない重度のものから、一見しただけではわからない軽度のものまでを含めて、30万人から50万人以上の患者さんがいると推定されています。

 

精神疾患を疑われて、また不眠や抑うつ 不安 といった精神症状を伴うこともあり、うつ病の治療を受けている人もいます。

 

眼瞼けいれん自体の根本治療は、今のところないのですが、目をつむる力を弱めることを期待して、ボトックス注射を少量、眼瞼周囲の皮膚に行うことが、眼科領域では主流の治療となっています。

 

治療効果は、個人差がありますが、数か月位です。

 

抗精神病薬が眼瞼けいれんの誘因となる場合もあるようですが、体調や精神的な負担も考えつつ総合的な判断の上で、ボトックス注射も選択肢の一つとなると考えます。

 

保険適応はあります。