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白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
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点眼薬の出荷制限 | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

点眼薬の出荷制限

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2024/03/07担当:山本 洋子
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最近薬品類の出荷停止または、制限出荷が続出しています。

 

つい最近では、参天製薬の緑内障治療薬やステロイド点眼薬が追加されました。

 

ステロイド治療薬は、以前から多くの後発品メーカーの制限出荷が続く中、先発品メーカーである参天製薬は、増産することにより、制限出荷とならないように奮闘してくれていました。

 

花粉症の始まるこの時期には、落ち着いてくる予定だったにもかかわらず、ここにきての出荷停止というのは、能登半島の地震の影響でもなく、自社基準に満たない製品ロットの回収のため ということで、大変残念な事態です。

 

他社の減産分を補うための増産にもかかわらず、当然ながら多くの後発品メーカーの供給が低下しているため、在庫が極めて低い水準だったために残念ながら制限出荷となった との説明をMRの方から受けました。

 

術後薬としてどうしても必要な薬ですし、花粉症の最盛期をこれから迎えるにあたって、頑張ってほしいなと思います。

 

今までなじみ深かった参天のMRさんは、先月で定年退職されましたが、増産対処してくれている時期でしたので、こうやって先発メーカーとして責任をもってたとえ薬価が安くても対応する製薬会社に終生勤務できたことは、私の誇りです。いい参天人生でした。

 

と言って、感動と共に去っていかれたのに、この事態を聞かれたら、きっと残念だと思われているでしょう。

 

でも国を挙げての薬価の安い後発品メーカーを推す体制にもかかわらず、2020年12月以降、一部のジェネリック医薬品メーカーの不正製造が発覚したこと コロナ禍で海外から輸入していた原薬が不足していたこと 等の理由で医薬品は不足気味でした。

 

そして今回の北陸地方の大地震です。

 

この北陸大地震は、そこに住まわれている方の生命や生活に取り返せないほどの大打撃を与えたのみならず、北陸地方は、医薬品製造関連企業の集積地として、とても大切な地域ですが、そこへのダメージが全国的に医薬品不足に拍車をかけたと言えると思います。

 

2021年以降の後発品の出荷停止は、品質不正のための行政処分によるもので、同情の余地はありませんが、今回の医薬品不足の引き金になったことは、とても腹立たしいことです。

 

ただ、今回の地震という天災によって、平時は大都会ばかりが注目されていますが、自分の知らない地方や人からの援助で今の生活が成り立っている という事実にも気付く必要が有ると思いました。