この2日間ほど気温が上がり、天気予報ではしきりにスギ花粉の飛散が話題になっています。
関西地方も暖かですが、テレビで見る関東地方ほど暑いといった印象はありません。
本日のお題の避粉地 というのは、花粉が少ない街に短期間でも滞在して、体力温存を図れば ということで、地域を挙げてスギ花粉症リトリートツアー(スギ花粉症疎開ツアー)を企画した上士幌町や、沖縄県の宮古島など、地域的に花粉が飛びにくい地方のことを指すようです。
私は初めて聞きましたが、確かに北海道はスギ・ヒノキの植林が行われなかったため、スギ花粉症は少ないですが、時期をずらして4月ごろからシラカンバの花粉が飛び出し6月いっぱいぐらい飛びます。
沖縄は全般に、亜熱帯地方にあたり本土と植生が違うため、スギやヒノキは存在せず花粉症の方には、とても良い環境だそうです。
高度も関係があり、スギ・ヒノキは標高1000メートルより低い地域に植生されているので、1200メートルあたりの高地は花粉が少ないそうです。
例えば、草津温泉は1200メートルぐらいのところにあるので、良いとのこと。
スギ・ヒノキが植林されていない島で、本土から離れている小笠原諸島や八丈島はも好適地とのことです。
長期間旅に出ることができる人は避粉地に行けるといいですね。
逆にとても多い地域は、山梨県が最も飛散量の多い県として有名ですが、その近辺の県は押しなべて飛散量は多く、関東平野も四方を山で囲まれているため、飛散量は多い傾向です。
関東地方で過ごした眼科医時代は、確かに関西地方よりは人口も多い関係もあり、こちらよりかなり花粉症の患者さんは多かった印象です。
マスコミで伝えられると今年も大変多いように思えますが、10年平均の平年値よりはやや多いものの、昨年比では少ないという予報は、環境庁は変更していません。
避粉地に行けない人がほとんどでしょうから、いつも通り自衛の上で、無事この時期をやり過ごしたいものですね。