そういえば、京都が激混みとのことで、秋の姉との食事会が延期になっていました。
その食事会を雨の中、約1か月ほど前に大阪でしたのですが、やはり肉親のせいか、久しぶりとか元気だった とかの枕詞もなく、直接昨日からの続きのような会話から始まるのが、いつもおかしい。
新地の近くに石川県のアンテナショップがあるのを見つけ、ちょうどいいので寄って行こう と意見が一致しました。
そもそも若い時から姉は買い物好きですが、金箔のついた根付なるものを熱心にお店の方と選んでいます。
根付はかすかに聞いたことはありましたが、伝統的なもので、現在も現役のものとは知りませんでした。
待っている間に、スマホで調べてみたところ、和装の時代に、小さいもの、例えば煙草入れとか巾着 印籠などが落ちないように、帯に通す留め具の働きをするものだそうです。
ますます私には縁遠いものですが、売っているのもすごいと思いますが、それを普通にお財布を良く紛失するご主人のためにと買う姉も、違う時代の人のようで、驚きました。
京都には日本唯一の根付美術館があるそうで、全く京都ったら という気がしました。
神戸生まれの癖に、京都人らしく振舞う姉が私には物好き またはいじらしい という気がしますが、本当に好きであればその町に住めてよかったね と思います。
とはいえ、京都のど真ん中に住んでいる鄭先生から、西京区は亀岡のようなもの と確か言われた気がするのですが、ヒエラルキーが厳しい中にわざわざ入っていくのは、ご苦労なことのようにも思います。
雨でもあり、駅からちょっと歩く不便な店でもあり、また私は姉のように車で連れて行ってあげることも無く、大変申し訳なかったのですが、ご機嫌でよかったです。
姉は大阪が苦手 とよく口にしますが、私達阪神間に住む者にとっては、大阪はいわば自分のテリトリーのようなものなので、何となく釈然としません。
しかも自分たちの母親は大阪人なのですから、自己否定のようなものではないか とも思います。
更にデザートも別の店に寄って平らげ、美味しい大阪を堪能しました。
でも姉は、次はやっぱり京都でね と最後ににこやかに去っていきました。