高齢者は、やせ より 小太りがフレイルになりにくく、高タンパク質のものを食べることが大切 と説明を受けることが多いと思います。
腸内フローラの日 というのがあるそうで、その日に発表されたというのが、オンラインの紹介記事にのっていました。
エビデンスははっきりしませんが、それによると、先に書いたそういう常識は、必ずしも正解ではなく、京都府立医大の京丹後市で行われた長寿コホート研究によると、フレイル予防に大切なのは、高たんぱく食よりは食物繊維やミネラル群の摂取であると結論付けたそうです。
腸内フローラの日ですから、特に食物繊維について書かれていますが、確かに高齢者のみならず日本人は全般に食物繊維の摂取量が基準値に達していないようです。
日本の基準では、成人男性21g以上 成人女性18g以上 65歳以上の場合、男性20g以上
女性17g以上。
年齢による差は日本においても大差ないのですが、最新のWHOの基準では10歳以上は25g以上となっているので、日本は世界基準に後れを取っていると述べておられます。
医学においては栄養に対しての言及が少ない またはないことが多いので、そこで終わってしまっていたので、では何を食べたら食物繊維が多く取れるのかを調べてみました。
ネットで食物繊維の多い食品で検索すると、上位にはサプリばかりが並びます。
確かにサプリは食品扱いですから、間違いはないのですが、WHOが示した25gというのも天然由来という事ですから、サプリは除外したいと思います。
食品分類6つのうちで上位のもの2~3個をピックアップ。
野菜:ごぼう 大根(特に切り干し大根)
果物:干し柿 アボカド レモン
海藻類:ひじき 焼きのり わかめ
キノコ類:きくらげ 干しシイタケ 生シイタケ
豆類:いんげん 大豆 納豆
穀物:ライ麦粉 オートミール
これらは可食部100gにつきの評価なので、乾燥物は相対的に多い数字になるわけですが、少量で賄えることを思うと、乾物を食べるというのは、食物繊維の摂取という意味ではとても有利なことなのだと改めて感心しました。
高齢になるにつれ、食が細ることが多いとおもいますが、そういう時にはちょっとした知識が役に立ちそうです。