兵庫県伊丹市宮ノ前1丁目4-8 みやのまち3号館1階
白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
診療曜日・時間
午前9時~12時
午後13時~
午後15時~19時

手術 ※日,祝,土曜日午後は休診となります。

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さかまつげ part3 | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

さかまつげ part3

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2016/09/30担当:野宗研志
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今週は先週、先々週に引き続き、さかまつげの話題になります。「睫毛乱生症」についてお話したいと思います。

 

「睫毛乱生症」

睫毛乱生症とは、正常な睫毛とは異なる「異常な睫毛」が生えてきてしまう病気で、原因は不明ですが主に加齢によって生じます。正常な睫毛は通常、外向きに生えていますが、この睫毛乱生症では正常な睫毛の内側から異常な睫毛が発生して、その向きも内側を向いていることが多く、これが眼球に接触することによって症状が現れます。

治療法には何種類かありますが、一般的に広く行われているのは診察の時にその異常な睫毛を抜く処置を行う方法です。ご高齢の方では眼科に定期的に通院し、このように睫毛を毎回抜いてもらう処置をしていることは珍しいことではありません。これは「睫毛抜去」と呼ばれる方法で、もちろんこの処置を行えば症状は改善します。ただ問題なのは睫毛を抜くだけでは毛根が生き残っていますので、また時間が経過すると生えてきてしまって、症状が繰り返してしまうことです。そして場合によっては以前よりも太い睫毛が発生したり、毛先が角ばった睫毛が生えてきて、より痛みや異物感が増してしまうようなケースもあります。

そこでこのような場合には手術を行うことによって改善することができます。手術法にもいくつか方法がありますが、睫毛乱生症の程度によって異なります。例えば異常な睫毛が部分的であるような場合、その部分だけを毛根を含めて切除するような方法があります。また異常な睫毛がまぶたの端から端まで広くあるような場合には、大きめに切開して睫毛を外向きに矯正したり、eyelid splittingといって睫毛の生えぎわをずらして遠ざけることにより睫毛が眼球に当たらないようにする方法もあります。他には睫毛電気分解といって、毛根を電気の針で焼いてしまう方法もありますが、1回の治療で完全に治すことは難しく、通常、複数回の治療が必要となります。

以上、3回にわたって「さかまつげ」の詳しい解説をしてきました。たかが睫毛、されど睫毛です。もし睫毛のことでお悩みの方がおられましたら、一度当院を受診いただければと思います。