え、またこの話題 とお思いの方もおられるかもしれませんが、大概の方は過去ブログはご存知ないでしょうから、また書きます。
白内障は、ある程度の年齢になると水晶体の透明性を失い、弾力も落ち、コントラストも落ち、視力が下がり見えにくくなる状態です。
白内障は有名な病気ですから、多くの方がご存知だと思います。
だから面と向かって、白内障はどういった症状がでるのですか?と患者さんに問われたら、もう少しわかりやすく、例えば運転をする人なら、トンネルの出入りの時に、思いがけず見えにくくなってサングラスを外したくなったり、スピードを落としたくなったりします。
逆光の状態で人が接近してきたら、とても見えにくさを感じます。
光るものを見たら、まぶしく感じます。
夜の室内での読書で、手元の光が必要になりませんか?
メガネの度数が合いにくくて、頻繁に変更することは無いですか?
等々実生活で起きそうなマイナーな変化を尋ねてみます。
そういったことに同意がある場合もあれば、全然そんな症状はない という方もいます。
症状の捉え方は、人それぞれですし、わざわざ症状を根掘り葉掘り聞きただして、手術を受けることを無理強いするのはおかしな話だとは思います。
患者さんも全然問題ないという答えを期待しているかもしれません。
ご本人が自覚症状が心配になっていて、或いはもう年齢的にも今が受け時と感じている等 手術の決意が固まっている場合は、淡々と手術日を決定し、検査日等の説明を受けて帰っていかれます。
まだ決意が固まっていない人は、私としてはその時を待って自分自身で決断してもらいたいのですが、言うは易く行うは難し。
先生にお任せします といわれるので、ではそろそろ手術日を決めましょうか とお話すると、そういえば歯医者さんの予定がある とか法事がある 等のスケジュール調整が必要になり、なかなか前に進まないこともあります。
白内障の手術に限らず、新しい世界に飛び込むのは、確かに勇気がいり、決断力も必要になるのだな ということに気付かされます。