以前もNDBデータについて書いたことがありますが、NDBデータというのは、2009年度からレセプトデータ 2008年度から特定検診・特定保健指導データを蓄積し、世界でも有数の規模と悉皆性を誇るデータベースであると厚労省は胸を張っています。
また2011年以降は、研究者に向け第三者提供も行っているそうです。
国民皆保険制度の日本では、保険診療にまつわる様々なデータが含まれており、日本国内の全数に近い割合で国民の医療動向を把握できる と説明されています。
確かにその通りで、私達保険医は、全ての医療行為をレセプト情報を通じて、厚労省に報告しているわけです。
この貴重なデータを2016年10月に初めて、第1回NDBオープンデータとして誰でも自由に利用できるように公表されています。
現在の最新のデータが、第6回令和1年度の報告となります。
参天製薬が白内障手術に特化したそのデータを載せてくれていました。
それによりますと、年間の手術件数は166万件。これは日帰り手術と入院手術を足したものです。
年齢別に見ますと、男女ともに60代から急増し、手術を受ける人数が一番多いのは70代 その次が80代 そして60代となります。
男女比は、大体それぞれの年代の人口比に相当し、性別による手術の件数の割合に違いはないようです。
高齢になるにつれ、女性の人数が多くなりますが、総手術数に対する比率は、70代が男女ともに47% 80代女性28% 男性25% 60代男女ともに18% となっています。
90代は少数派ということになっていますが、最近元気な90代の患者さんが増えており、当院でも決して珍しくない印象です。