このブログで盲導犬については、書いたことがありますが、今回は身体障害者補助犬という大きなくくりで書いてみたいと思います。
身体障害者補助犬には3種類あります。
盲導犬・介助犬・聴導犬です。
それぞれ仕事内容は異なりますが、身体障害者の自立と社会参加を促進する という目的は同じです。
盲導犬は、視覚障害者の安全な歩行をサポートします。道路交通法14条に定める犬で、政令で定めるハーネス(胴輪)をつけており、ユーザーに、障害物 曲がり角 段差を教えてくれます。
介助犬は、肢体不自由者の日常生活で、落したものを拾ってわたす 手の届かないものを持ってくる ドアの開閉 冷蔵庫や引き出しの開閉 スイッチ操作 さらに歩行介助 起立や移乗の補助 なども行います。
聴導犬は、聴覚障碍者に音を聞き分けて、音源へ誘導します。玄関のチャイム音 FAX受信音 キッチンタイマー 赤ちゃんの泣き声 車のクラクションや自転車のベル 非常ベルなど。
補助犬には表示の義務があり、身体障害者補助犬法という法律の定めにより、認定番号 認定年月日 犬種 認定した団体名 連絡先などが明記してある表示を外から見てわかるところにつけています。
また補助犬使用者が施設を利用する際には、厚労省の定める書類を所持し、関係者の請求がある時には、これを提示する必要があります。
そうすることにより、単なるペットではないことの証明になります。
また補助犬の同伴は、不特定多数の人が利用する施設等では、受け入れるよう義務付けられています。もちろん医療機関も受け入れ義務があります。
補助犬は特別な訓練を受けているので、社会のマナーを守り迷惑をかけることは無いそうです。
補助犬に対して、私達にも守らないといけない約束事があります。
ユーザーとともにいる補助犬は、仕事中ですから、話しかけたり、じっと見つめたり、勝手に触ったりして気を引く行動をしてはいけません。
またユーザーが決められた食事と水の量を管理し、摂取時刻も決められているので、勝手にそういったものを与えることはいけません。
排泄の時刻や健康管理を乱すことになるからです。
補助犬に対しては、動物が苦手な方も怖がらず、動物好きの方も構わず、淡々としたお付き合いが望まれているということでしょう。