狭隅角と白内障
隅角が狭くて、緑内障発作を起こすことが心配で(診察している医者が)、外来に来られるたびに、今すぐではないけれど、いつか発作を起こすかもしれないリスクについて、そして予防のために、早く白内障手術を受けた方が良いという説明を、飽きもせず繰り返している患者さんが、何人かおられます。 ご
点眼補助具
点眼補助具というのをご存知でしょうか? かなり以前からあるのですが、使い勝手が良くない わざわざ点眼瓶に装着するのが面倒などの理由で、あまり普及したという印象はありません。 点眼瓶の形は、メーカーによって様々ですから、メーカーごとに工夫したものを開発していたりして、それが患者さん
緑内障禁忌薬について
最近 調剤薬局や他科の先生から、緑内障治療中だそうですが、この内服薬を使ってもいいですか といった質問をよく受けます。 尋ねられる内服薬で多いのは、睡眠導入剤 抗うつ剤 抗ヒスタミン剤。 抗ヒスタミン剤は、かゆみ止めとして花粉症の時によく処方されますし、風邪薬の中にも入っているこ
白内障術後の緑内障治療薬の休薬について
昨日は大阪での眼科集談会に参加しました。 集談会というのは、まだ学会発表になれていない研修医たちのいわば修練の場を提供するという意味合いもあり、一例報告などが多くメージャーな会ではありません。 が、身近な症例のように見えて実は稀で重篤な病気の始まりのサインだったという気付きを得る
緑内障の管理
昨日のセミナーでは、おなじみの緑内障がテーマでしたが、いかに管理が大切かという切り口で東京慈恵会医科大学の眼科教授の中野先生が講師でした。ご存知のように、日本は赤字が累積しており、その中でも年金 医療費の支出が嵩んでいることより、政府は医療費削減のためには、予防が大切ということを
視神経乳頭出血
緑内障の診察の際には、眼圧測定はもちろんですが、 眼底検査 特に緑内障は視神経乳頭が傷む病気ですから、中心部分の観察が大切です。糖尿病性網膜症や網膜剥離 網膜裂孔等周辺部も詳細にみる必要がある場合は、眼底検査はぜひ散瞳してみる必要がありますが、緑内障の際に見たい視神経乳頭は、比較
落屑症候群
落屑という言葉は、聞きなれないかもしれません。ふけ とか 垢といった組織の表面から脱落した不要物で、電顕などで成分を詳しく調べてみるとヒドロネクチン等の数種類の蛋白質が含まれています。眼科領域でもそういったものが、瞳孔の縁や、水晶体の表面 チン氏帯といったところに沈着する人がいま
薬の名前
眼科に限らず、お薬の名前はカタカナのややこしい覚えにくい名前が多いものです。私たち医師もふと度忘れしてしまうこともあります。以前は、製薬会社が医師の度忘れ防止策?として、薬品名入りのボールペンやメモを配っていましたが、昨今の規制強化の影響で、会社名まではいいけれど、商品名(薬品名
視神経乳頭陥凹(緑内障疑い)
新年度が始まり約1か月、新生活も落ち着いてきたでしょうか。学校や職場でも、健康診断の季節になりました。血圧や血糖値を心配して、急にサラダを食べ始めるお父さんも多いのではないでしょうか。 眼科の健診で一番多く指摘されるものに、“視神経乳頭陥凹拡大”があります。眼底にある視神経の形
はやり目とステロイドレスポンダー
はやり目という名前をきかれたことはあるでしょうか?結膜炎 その中でもウイルス感染で発症し、比較的治癒に時間がかかり、人にもうつす可能性のある、人騒がせな結膜炎のことです。ウイルス性というだけに、風邪症状が先行することも珍しくなく、耳の前のリンパ節が腫れたりすることもあります。幼い