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白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
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手術 ※日,祝,土曜日午後は休診となります。

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糖尿病網膜症について

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2016/09/19担当:草場 喜一郎
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こんにちは。水曜日担当の草場喜一郎です。昼間は暑いですが、朝夕涼しくなり、すっかり秋めいてきました。この2日間はぐずついた天気で、この台風がやってきますが、そのあとは秋晴れがやってくることを期待してます。皆さまも体調を十分お気をつけください。

今日は、糖尿病網膜症という病気の説明をします。

 

・糖尿病網膜症とは?

目には、カメラのフィルムにあたる部分が目の底(眼底)にあります。それを網膜と呼びます。網膜は目の底の内側に張り付いた神経でできた膜で、ここで光を感じ取ります。糖尿病で血糖値が高くなることで網膜の血管が傷ついて出血したり、網膜の血の巡りが悪く(酸素不足)なることで、大出血(硝子体出血)や網膜が剥がれてくる(網膜剥離)結果、視力が下がる病気です。糖尿病網膜症は失明第2位の病気です。

 

・糖尿病網膜症になる人多いのでしょうか?

糖尿病は全国に700万人おられ、可能性のある方も含めると1620万人いると言われています。糖尿      病は発病初期にはほとんど自覚症状がないため軽視されがちですが、全身に及ぶ合併症を引き起こ す油断できない病気です。

糖尿病網膜症は糖尿病性腎症、神経障害とならんで「三大合併症」と言われています。糖尿病網膜症は糖尿病患者様の13.1%に発症するという報告があります。

 

・糖尿病網膜症はどのように進行するのでしょうか?すぐに見にくくなるのでしょうか?

糖尿病網膜症は以下の3段階に分けられます。初期には視力低下など自覚症状がなく、時にかなり進行するまで視力が良好な方がおられます。ただ、最終段階の増殖糖尿病網膜症になると視力低下や場合によっては失明することがあります。3段階のいずれの段階でも網膜のむくみ(浮腫)が出現して、視力が下がる場合があります。これを糖尿病黄斑症といいます。

分類         眼底所見                             自覚症状

単純網膜症    網膜出血、毛細血管瘤、脂肪の沈着(硬性白斑)     全くないがほとんどない

増殖前網膜症   網膜血管の拡張・閉鎖、多発するしみ(軟性白斑)            ほとんどない

増殖網膜症           新生血管の発生、硝子体出血、網膜剥離                         視力低下、失明

 

*糖尿病黄斑症-視力だすのに一番大事なところ(黄斑)に網膜のむくみ(浮腫)がでます。上記のいずれの段階にも出現します。

 

・糖尿病網膜症の治療は?眼科の受診はどれくらいの間隔ですればよいですか?

糖尿病網膜症は糖尿病の合併症ですので、血糖コントロール含めた内科治療が重要であることはいうまでもありません。糖尿病網膜症の治療や受診間隔は病気の進行段階で違います。

分類          治療                                  受診間隔

単純網膜症     内科的な血糖コントロールが第一です             3~6ヶ月に1回

増殖前網膜症    進行防止に網膜をレーザーで焼きます(網膜光凝固)     1~2ヶ月に1回

増殖網膜症             網膜光凝固と共に、手術が必要です。             2週間~1ヶ月に1回

 

*糖尿病黄斑症の治療は浮腫の状態で、光凝固や浮腫を軽減する注射、手術などの選択が

あります。目の状態で選択しますので、御相談下さい。

 

糖尿病網膜症は自覚症状がないため、眼科受診されない方がおられます。糖尿病と診断されたら、網膜症を発症してない方も、最低1年に1回は受診し眼底検査を受けるようにしてください。