今年は予想通り花粉症が近年より強いせいか、内服を希望する人が多い気がします。
通常アレルギー性結膜炎に対しては、内服薬より点眼薬の方が良く効く為、目の症状だけの場合は殆ど内服薬を出さなくても軽快します。
ただ4月頭の今頃は、スギ花粉のピークは過ぎているものの、ヒノキ花粉の最盛期にあたり、いつまでもよくならないと、憂鬱そうです。
鼻症状や皮膚の症状に対しては、内服は希望があれば処方しています。
抗ヒスタミン薬は、新しい薬がいちばん良く効くというわけでは無く、かなり個人個人で効く薬に差があるように思います。
抗ヒスタミン薬は、第一世代 第二世代がありますが、第一世代薬は抗ヒスタミン作用以外に抗コリン作用というものがあり、眠気 口の乾き 便秘 排尿困難 倦怠感等がでることがあるため、私は第二世代の内服を出すようにしています。
Ⅱ類は眠気が少なく、車の運転注意の記載がない薬(クラリチン アレグラ ビラノア)などもあります。
抗ヒスタミン薬は、食後服用は効果が落ちることが知られていますが、はっきり空腹時服用となっている薬にビラノアがあります。
食事内容が脂肪が多いものか等によっても効果の低下度は違いますが、なるべく効果を上げるためには、眠前など食事からしばらく経ってからの内服が望ましいようです。
今まで何という名前の薬が良く自分に効果があったかをメモっておくと、便利だと思います。
良く効くと評判の薬でも、自分にはさっぱり効かないということもあります。
多少古い薬でも、自分にはベストの薬を知っておくと、楽にこの季節を乗り越えられると思います。