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帯状疱疹ワクチンについて その2 | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

帯状疱疹ワクチンについて その2

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2022/04/14担当:山本 洋子
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前回は、ヘルペスウイルスについて書きましたが、今回は認可されている水痘・帯状疱疹ワクチンについて具体的な情報をお伝えします。

 

現在帯状疱疹を予防するワクチンとして、日本では2種類あります。

 

従来の水痘生ワクチンと2020年1月に発売された帯状疱疹予防に特化した不活化ワクチン(シングリックス)です。

 

値段の高安 長期予防効果 発症予防効果 神経痛予防効果 等に差はありました。

 

選択肢の一つとなっている水痘生ワクチンというのは、従来の小児用の水痘ワクチンのことで、阪大微生物研究所(ビケン)が作っています。

 

2016年から帯状疱疹予防としても認可されました。1回接種の皮下注射。

 

子供たちに定期接種として水痘ワクチンが施行されるようになり、水ぼうそうの発症が激減したのは大変良いことではあるのですが、帯状疱疹の罹患率は増加している。

 

それは水痘の流行が減ったために、自然感染によるブースターの機会が減ってしまったためです。

 

実際水痘を発症した小児と暮らす成人は、10~20年後に帯状疱疹を発症するリスクは、30%減少するという報告もあります。

 

つまりコロナウイルスワクチンも3回目のブースター接種が行われているように、この水痘生ワクチンというのはブースターとしての意味合いがあります。

 

そのため値段はシングリックスよりは安価で副反応も軽い代わりに、上記の各種予防効果は低めとなっています。

 

更に妊娠希望の人は、ワクチン接種後2か月間は妊娠を控えることとなっています。

 

シングリックスは不活化ワクチンで、筋肉注射。2回接種。2か月以上あけて2回目の接種(6か月以内)

 

帯状疱疹の予防効果は、50代以上で97.2% 70代以上89.8% 

帯状疱疹後神経痛減少率は 50代以上100% 70代以上85.5%

 

水痘生ワクチンでは、帯状疱疹の予防効果は 50代以上51% 

帯状疱疹後神経痛減少率は 50代以上66%

 

免疫原性の持続が証明できるのはどちらも10年未満ということですから、追加接種が必要になるという点ではどちらも同じようです。

 

この帯状疱疹ワクチンは、対象者はいずれも50歳以上。

 

費用は任意接種である以上施設ごとの違いが大きく、具体的には書きにくいのですが、自治体で費用補助をしているところがあり、そこの記載を参考に載せておきます。

 

兵庫県では今のところ助成はありませんでした。今後に期待です。

 

名古屋市の費用補助ですが、要件は色々書かれていますが、ここでは費用の記載のみを参考のために記します。

 

シングリックスの自己負担金

10800円/回 (2回接種で21600円)全額自費の場合1回あたり20000円~30000円かかります

 

水痘生ワクチンの自己負担金

4200円/回  全額自費の場合7000円~10000円程度かかります

 

となっていました。

 

それぞれご自分の自治体で調べてみると補助があるかもしれません。

 

尚、念のためですが、宮の前眼科では帯状疱疹ワクチンの接種はしておりません。