毎年1回 人間ドックを12月に受けています。
開業医になってからは、医師国保という職能団体の国民健康保険に加入しているので、そこからの指定病院の中から自由に選んで受けることができます。
それまでは、勤務病院の検診がありましたが、面倒なのであまり受けることがなかったのですが、開業医になると仲間の医師の治療がすぐ受けられるわけでは無いという、ちょっとした心細さで、毎年勤勉に受けてきました。
段々自分の年齢が高くなると、そこまで受けることもないかと思ってきましたが、開業医の間はともかく受けようと思っています。
開業して20年以上になりますが、その間ドックの内容や医療機器も変化してきていることを感じます。
その中でも特に思うのは、消化器系の検査の変化です。
日本は胃がんが多かったこともあって、バリウム造影診断力が高いことで有名でしたし、一般的に人間ドックでは内視鏡検査より、バリウム検査が主流でした。
正直おいしくないバリウムを飲み、台の上で結構アクロバティックな姿勢をとりながらお腹をぎゅうぎゅう押されるこの検査は、苦手でした。
いつごろからか、胃カメラも選択できるようになり受けた所、これはこれで苦しかった。
あの太いファイバーがのどを通過するのは、結構至難の業に思えます。
今は変化しているかもしれませんが、それに恐れをなして、その後は失礼ながらちょっと病院を変え、経鼻内視鏡の可能な病院で検査を受けることにしましたが、なんと快適なことでしょう。
ちっとも苦しくないですし、モニターが私の前にも置かれていて、通過していく様や胃の中の粘膜まで自分の目で見ることができます。
これを見ていると、あっという間に検査は終わります。
何らかの異常があると、麻酔を併用した経口の胃カメラに変更し検体採取となるということは伝えられますが、車で受診していると麻酔は使えないということですから、これは困ります。
異常がなかったので無事終了してホッとしたとともに、検査が楽になって本当に有難いなと感謝しています。