何事でも初経験というのは胸躍るというより、不安に襲われることの方が多いものだと思いますが、回を重ねるにつれ、良くも悪くも慣れてきて感動も不安も薄れるものだと思っていました。
ですから白内障手術においても、後からやる方の手術は、リラックスして受けれると思うのですが、やはり人それぞれ。
2度目の方が、何となく工程がわかるだけに緊張するという方もおられる一方、手術前からわくわくして楽しみにしているという前向きな方もおられます。
でもそういう方でも、手術を決めるまでは逡巡されていた方も多いのです。
やはり実際に経験するまでは、最悪の事態を想像することで不安を膨らませて、新しい経験に踏み出せないのだと思います。
色々心配していたけれど、実際に思い切って行動したら案外どうってことなかったという経験を重ねるにつれ、やってみようという決断ができます。
人生において、大切に親や配偶者に守られて過ごせた幸せな人ほど、こういう決断は必要以上に勇気がいるのかもしれません。
白内障というよくある手術を決断するのも、軽々決めることができる人もいれば、清水の舞台から飛び降りるほどの勇気がいる人もいます。
自分の人生、自分で決めるという強い人もいいし、家族で相談して決めたいという調和型の生き方も素晴らしい。
でも人生は意外と、帳尻が合うようにできているのかもと思ったりします。
ともかく2度目の手術は気楽だとばかりいえないだけに、私は白内障の手術を決断したのであれば、なるべくその機会に(もちろん同時という意味ではなく)、両眼とも手術を済ませた方がいいように思います。