まぶたの手術というと、多岐にわたるのですが多いのは、眼瞼下垂 霰粒腫 睫毛内反。
その中でも、高齢化の影響でしょうか、当院では加齢性の眼瞼下垂が一番多いです。
まぶたの皮膚は、とても薄いのに瞬きを一日の中でも何回も繰り返すのですから、緩みやすく、垂れやすい。
まぶたに限らず、全身の皮膚は年齢とともに、弾力が落ちてくるので、重力に負けて下がってくるのは自然の摂理です。
眼科で美容整形ではなく、保険適応で手術が許されているのは、見た目を整えるための手術ではなく、手動でまぶたを持ち上げないと前方が塞がれて危なかったり、そこまでいかなくても運転やテレビを見るといった日常生活に支障があるからです。
ですから当院では、手術希望の男女差はそこまでありません。
年齢も若い人より、40代以上特に60代以上の方の方が多いです。
現代の60代以上の方の中には、若い時にハードコンタクトレンズを使用していた方も多いので、その影響もあるかもしれません。
現在主流の使い捨てソフトレンズと違って、ハードコンタクトレンズは上まぶたを強く引っ張って外すことがほとんどでしたので、挙筋腱膜が緩んできやすいということと、コンタクトそのものが眼瞼下垂を引き起こすともいわれています。
コンタクトレンズを使わない人に比べ、ハードレンズは97.8倍 ソフトレンズは14.7倍 眼瞼下垂発症のリスクが高いという統計もあります。
最近は、ハードコンタクトレンズの外し方として、スポイド使用も推奨されているようです。
確実な治療は、手術しかありませんが、気になる症状があれば外来でご相談ください。
尚、宮の前眼科では、二重瞼を作る美容整形手術はしておらず、保険適応のある手術のみですので悪しからず。