白内障手術はとても洗練された手術です。
多くの人が長生きを許された幸せな時代になったことは、有難いことですが、それに伴い白内障も増加し、白内障手術は、眼科医をはじめ 医療機械 器具 薬品 人工水晶体等を製造する会社の協力で、どんどん改良が進んでいるからです。
現在進行形です。
麻酔のことを聞かれることが多いのですが、手術が痛くないということは、麻酔が痛いのではないだろうかという疑問があるからです。
今までも書いていますが、基本的には麻酔は点眼麻酔です。
それが可能なのは、手術する側が上記のように洗練されているということと、患者さん側のつまり白内障の程度や眼球の状態 体の状態など、すべてが短時間で手術予定時間内で終了できる条件が整っている場合です。
ガチガチに固まってしまっていたり、逆に溶けだしそうに膨らんだ白内障 奥まった目 瞳の開きが悪い目 かつて虹彩炎を起こしたことがあって虹彩が水晶体に癒着してしまっている目など書きだしたらきりがないのですが、悪条件の目の場合は術者の判断で点眼麻酔だけではなく、注射の麻酔も追加になります。
難症例は時間がかかりますが、点眼麻酔は短時間で終了できる前提だからです。
何事でもやり時というものがあるので、まだ見えるからと一日延ばしにすることなく、勇気を出して眼科受診をしてください。
それが患者さんご自身にとっても、術者にとっても麻酔一つをとっても負担軽減になります。