はやり目の話題は何回かこのブログでも書いていますが、この時に主たる原因となるのがアデノウイルスの感染です。
夏に多いプール熱と同じグループのウイルスですが、先日同じ日に2人の患者さんに検査をすることがありました。
はやり目の診断は、来院する時期(発症後から何日目か)によっても違いますが、典型的な症状や問診(周りに同様の症状の人がいる等)で、わざわざ検査ををするまでもなく診断がつく場合は、このアデノチェックをすることはありません。
もちろん患者さんが確定診断を希望すれば行いますが、主にアデノチェックをする目的は、はやり目かどうかを早く確定して休校や休職したくない事情がある場合に、確信をもって診断することにあります。
最近は、便利なキットが色々なメーカーから出ています。
眼科の場合は、結膜からしっかり結膜上皮をこすり取る必要がありますが、大人であれば点眼麻酔をすれば問題なく採集することができます。
子供特に幼児の場合は、点眼麻酔がすこししみますし、点眼自体を嫌がることが多いので、どうしてもの時には子供をあやしながら直接濾紙のついたチップをアッカンベーした状態の結膜に乗せて採集する方が、成功率が高いです。
先日チェックした子供さんは何と2歳なのに、むずかることもなくこの検査をパーフェクトに受けてくれました。
待つこと7分で結果がでますが、これで陽性となれば、ほぼ確定です。
判定は、陽性 陰性 再検査 とあり、採集が不十分だったり検査のプロセスに問題があれば再検査を促してきますので、この結果の判定は信頼しても良いと考えています。