1泊2日で、広島~浜田~益田~津和野~萩~下関~宇部~岩国と回ってきたのですが、強行軍でした。
以前、一体どういう目的で、あちらこちらに出かけるのですか?と聞かれたことがあります。
秘密にするほどでもないので、お話ししますと、母は晩年我が家に同居していましたが、私に似て、というより私が母に似て、食べることが大好きでしたが、母は糖尿病を患っていたこともあって、食事制限をせざるを得なかったので、時々私と旅に出て思い切り食べることを楽しみにしていました。
2度の骨折のせいで、歩くこともままならず、2本杖でしたが、最後まで車いすを使うこともなく頑張って歩いていました。
年寄りと同居している方はわかっていただけるかもしれませんが、毎日過ごしていると、息苦しくなることもあり、私自身の楽しみもあって、結構こまめに車で母と温泉旅館やホテルに出かけました。
せめて少しでも意味があるように、私も母もカトリック信者ですから、教会のある街に宿をとるようにしていました。
その延長線上で、母と日本中のカトリック教会を回ろうねと話をしていたのですが、3年ほど前にその母も亡くなり、私は旅に出る必要もなくなってしまいました。
でもやっぱり運転ができる間に、教会を回ってみたいと思うようになったのです。
本当は、たいして車に興味もありませんし、運転してくれる人がいたらお任せしたいくらいですが、教会を回るなんて酔狂なことに賛同してくれる人はなく、もちろん子供たちも付き合ってくれるわけもなく、最初は一人でドキドキしながら出発しましたが、今はそれにも慣れ、ユーチューブのプレミアム会員になって、運転しながら、音楽や講演を聞きながら楽しく一人の時間を過ごせるようになりました。
宿は、私の中では、巡礼の旅のつもりですから、母といったような贅沢はせず、質素なビジネスホテルに泊まります。夕食は、母が喜んで食べたような2時間もかかるようなものではなく、時にはコンビニ弁当の時すらあります。
でも私には、新鮮な経験です。
温泉は好きだから、できたら大浴場付きのホテルが有難い。
安いホテルでもそういうホテルはあるのですね。
方向音痴の私には、グーグル先生がついているので、渋滞に巻き込まれることもほとんどありません。
こんな私を見たら、幼い時や中学生のころを知っている父も旦那も何より母がびっくりするだろうなと思いますが、それが私の料理や食べること 宇宙を知ること 以外の第二の楽しみになってきつつあります。