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白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
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味覚障害

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2019/04/14担当:山本 洋子
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先日外来で、食べ物を食べた時に苦く感じるので内科の先生に相談したけれど、あまり取り合ってもらえなかったという相談を受けました。

 

ちょうどタイムリーに、東北大学歯学部の名誉教授の先生が、味覚障害についてのペーパーを書かれているのを見つけました。

 

先生によりますと、味覚障害は意外と多いそうで、1990年には年間約14万人の受診患者数だったのが、2004年には年間約24万人(全国耳鼻科受診者数)。

 

少し古い統計ですから、今ではもっと増加していると思いますが、主に高齢化によって増加しており、かつ味覚障害は自覚症状が目立ちにくいため気付かれていない可能性もあるようです。

 

仙台市近郊の、養護老人ホームで先生が味覚調査された統計でも、平均年齢80歳の高齢者71人中約40%の方に味覚障害があったそうです。

しかも調査で味覚障害が証明された方の中で、実際に自覚していたのは、わずか20%とのことですから、かなり見落とされているようです。

 

味覚障害のある方の45%が体調不良 食欲低下を訴えているとのこと。
 

味覚障害があれば、食べ物をおいしく感じられないでしょうから、当たり前といえば当たり前ですが、高齢者の場合は低栄養から骨粗しょう症 骨折 活動低下 抑うつ気分にもつながりやすいことを思うと、味覚障害の治療というのも大切なことだと実感しました。

 

原因は色々あるようですが、その一つとして、ドライマウス(唾液分泌低下)があるとのことですから、味覚障害は、内科より耳鼻科に相談した方がいいのかもしれません。

 

人生の楽しみの一つとして、おいしいものを食べることは、最後まで死守したいと思います。

 

食べることにうつつを抜かすことは、下品なことだからタブレットで済ませたいぐらいと言い切った人を知っていますが、そういう人とはお友達になりにくいなと思います。