自動車の免許更新が迫って、或いはもっとのんきな方は、実際に更新に行って視力で引っかかって初めて眼科受診という方もおられます。
昨日も、矯正視力が(0.2) (0.5) 裸眼視力はここで書いてもいいのかと心配になる視力ですが、裸眼で運転しているという方が来院されました。
誕生日は4月上旬。
もちろん白内障とは自分では思っていなくて、メガネ屋さんでは上手に合わせてくれないので、メガネの処方箋が欲しいという程度の病識でした。
幸い眼底検査をしても、白内障以外問題はなく、手術が必要なことを説明したのですが、ご本人はとてもよく見えていて、何の問題もないと主張されています。
免許更新という問題ではなく、日常生活にも差し障るでしょうと説明するのですが、運転が大丈夫なぐらいですから日常生活はもっと大丈夫なようで、半信半疑のご様子。
夜の運転はひかえていますよね?と恐る恐る聞いても、夜も普通に運転できていると淡々と答えられます。
高齢者の事故の原因に、認知症とかうっかりミスが取り沙汰されていますが、視力のかなりの低下というのもそこに加わっているのではないかと思います。
視力が悪くても、免許更新ではパスしてしまうこともあるようですし、昨日の方のように全く自分の視力に疑いを持っていなければ、自信をもって答えるとパスさせてしまうのかもしれません。
怖いことです。
昨日の患者さんは、交通事故防止の使命のもと、辛抱強く説明して、手術を納得していただきました。
痛いからいやだ とこれが本音かと思う感想をもらしていたので、決して決して痛くないと太鼓判を押して、手続きをしてもらいましたが、キャンセルされないことを祈っています。