兵庫県伊丹市宮ノ前1丁目4-8 みやのまち3号館1階
白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
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手術 ※日,祝,土曜日午後は休診となります。

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抗VEGF薬硝子体注射について〜Part 2 | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

抗VEGF薬硝子体注射について〜Part 2

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2019/02/01担当:野宗研志
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さて今回は前回に続きまして抗VEGF薬硝子体注射について何点か注意点をお話します。まず注射については病状にもよりますが、通常は複数回の注射が必要です。例えば加齢黄斑変性においては導入治療として一般的には毎月1回ずつ、3回の注射を行います。この3回だけで病気の勢いが完全におさまればいいのですが、通常そのようなケースは少なく、さらに追加の注射が必要となる場合が多いのが実情です。網膜静脈閉塞症の場合は1回だけの注射でも効果が意外と長持ちすることもあります。糖尿病黄斑症については導入療法が3回では足りないことがあり、とあるデータでは初年度は7〜8回の注射、翌年には注射回数を減らせるのですが、それでも結構何回も注射しなければならないので、なかなか大変かもしれません。

またこの注射については保険適応ではありますが、比較的高額な治療法となっています。医療保険の自己負担割合によってもかなり支払額は違ってきますので、詳しく知りたい方は一度受診いただくかお問い合わせいただく方が良いと思います。

それから注射のリスクについてですが、まず一つには感染症が挙げられます。当院ではきちんと消毒を行い細心の注意を払って注射しておりますが、それでも注射によって目に見えない細菌が目の中に持ち込まれてしまう可能性はゼロパーセントとは言い切れません。ですので、もし注射してから急激に視力が低下したり強い痛みや充血が出た場合などにはすぐに眼科を受診してもらう必要があります。また脳梗塞や脳出血の既往があるような方は慎重投与と言われています。これらから少なくとも半年以上が経過していないと、注射はややリスクが高い可能性があります。ですから目の注射とはいえ、全身に何らか病気がある方は自ら申し出ていただけると非常に助かります。

以上、何点か注意点を述べさせてもらいましたが、この治療法が登場したことによって、以前にやっていた治療よりもかなり改善するケースもありますので、これからも安全には気をつけながら治療を提供して参りたいと思っています。