糖尿病の勉強会に参加して新しいお話を聞いてきました。
食べすぎによる肥満はTリンパ球の老化を急速に進行させ、炎症を誘導する物質を大量に分泌し、体内特に内臓脂肪の慢性炎症をひきおこすそうです。
そのことが、糖尿病の発症や、感染に対しての抵抗力を低下させたり、ガンに罹患するリスクを高めるとういうことです。
ということは、若い時はともかく年齢が高くなって、内臓脂肪がたっぷり蓄積されてくると、老化したTリンパ球が炎症を起こす活躍の場が広がってしまう計算です。
他の白血球の免疫系の細胞と違ってTリンパ球は分裂を繰り返して長い間体内に留まる性質ですから、自然な老化として、感染に対して立ち向かう働きや、ガン細胞を滅失させる力も衰えてくるのですが、さらに蓄積した内臓脂肪に対して、慢性的な炎症を起こしてダメージを与えるという仮説が証明されてきたようです。
自然な老化は仕方がないとして、余計な攻撃を与えるチャンスとなる内臓脂肪を増やすことはやはり良くないことなのだということが理解できました。
結論は平凡なことですが、腹八分目の食事と適度な運動が大切ということですね。
でも疫学的には、やせすぎよりも小太りの人に長寿者が多いということも聞きますので、あまり極端はいけないということかもしれません。