オオヤマレンゲという茶花をご存知ですか?
茶道を極めておられる方から教わったのですが、千利休がお茶室に飾る花木の中でも特に好んだ7選花の一つだそうです。
茶花は夕方までの命というものに限り、午前中はまだ蕾のように見えても、夕方までには咲ききってしおれてしまう花が好まれるそうです。
オオヤマレンゲは、葉っぱも深緑で艶も手触りもよく、お花よりもむしろ葉っぱの方が美しいそうです。
そのうえ、モクレン科なので香りまでよいと。
モクレンはマグノリアですから、確かにその香りなら好きです。
このお話を聞いていて、これは女性賛歌ともいえると思いました。
これ見よがしでない控えめな美しさ、若さに執着しない潔さ、手触りの良さ、よい香り。
あなたは、オオヤマレンゲのようです といわれてすぐ喜べる人も少ないと思いますが、お花の時期は5月~6月だそうですから、来年は是非鑑賞してみたいと思います。