鄭 先生、いつもありがとうございます。
昨年9月、鄭先生に右眼の黄斑前膜の手術をして頂いて、早8カ月が過ぎました。つい最近、近くが以前よりまた少し見えるようになっていることに気付き、今も尚回復途中なのだなあと思いながら、この8カ月で随分と視界が改善したことに改めて感謝しています。両目で見る分にはかすみはすっかりなくなり、術後半年くらいからは眼の疲れもずっと少なくなって目薬を点すこともほとんどなくなったので、TVも普通に見ていますし、本も読んでいます。今の状態は、右眼の視界の中心部分だけが若干上方位に縦長に大きく見え、縦線横線もほんのわずかですがゆがんでいるので、両目で見た時に中心部分だけ左右の画像が一致しない分、度の合わない眼鏡をかけているような感じではありますが、この視界にもかなり慣れてきました。(見ている物の大きさや距離、また周りの明るさにより違うのですが)見たいものが二重に見えることもありますが、脳がかなり調整してくれ、瞬きすると一つに見えたりして、視界はまだまだ安定しません。しかし、それは網膜が回復途中である証拠だと今は落ち着いて受け止められるようになりました。
術後の網膜の経過としても、OCTの数値は随分下がり中心も少しずつくぼんできているので順調なのでしょうが、私の場合は更年期により心身が不安定なことも重なり、ここまで随分ジタバタしてしまいました。そもそも改善するということは網膜が元の形に戻っていくことなのに、それが即視界の良好というように単純にはいかず、網膜のスクリーンにあたる部分の変化なので視界がどんどん変わっていく、これに脳が混乱して精神的に不安定になったのだと思います。その理屈は頭では分かっても、心と体がそれを受け入れるのに時間がかかりジタバタ…でも、ジタバタしたからこそ分かったこともあり、ジタバタして疲れてみてようやく心と体が納得したのです。そして、ジタバタしている時間とともにその見え方に慣れてくると、その視界が以前より良好になっていると気付くのです。無駄に思える回り道のようでも、私には意味があったのです。泣いたり笑ったり、山越え谷超えしたからこそ少したくましくなり、ようやくこれまでを振り返った気持ちをお伝えしたいと思える余裕が持てるようになったのですから!
(レジリエンスは鍛えられて強くなることが分かりました。。。)