糖尿病の合併症として、網膜症の発症は有名ですが、そもそも人間の血液の流れはどうなっているのかを復習したいと思います。
血液が流れる管 つまり血管には、動脈と静脈があり、末端に行くほど血管の直径は小さくなりますが、その細動脈から体中に網目状に張り巡らされた毛細血管も含めると、全長10万キロ。
地球の全周は約4万キロですから、地球の2.5周分の長さ。とても長いですね。
そこをたった5リットルの血液が循環しているのですから、かなりのスピードで巡っている様子がリアルに頭に思い浮かびます。
ですから、何かのトラブルで、血液を失うとたちまち命に係るわけです。
心臓は拍動することで、体の隅々までこの血液を循環させていますが、末端のどこまで拍動しているか?
首筋や、手首は自分でも脈打っているのを確かめることができますが、指先では拍動を感じることはできません。
つまり心臓からの太い動脈から枝分かれし、末梢に行き、拍動しなくなった血管が細動脈ということになります。一定の流れになって、全身に張り巡らされた毛細血管に静かに流れ込んで、酸素を供給し、二酸化炭素や老廃物は毛細血管から細静脈に受け渡され、細静脈が合流して太い静脈になり心臓に戻ります。
心臓をスタートした血液が、約1分で心臓に戻ってくるなんて、奇跡のように感じます。
陸上選手など肉体能力の優れた人も私のような凡人も、大差ない血液の循環能力に感謝したいと思います。