以前にも書きましたが、網膜色素変性症の患者さんとは、おつきあいが長くなりますので、一年に数回しかお会いしないのに親しい感じがします。
視力が徐々に下がり、視野が狭くなってきます。また暗闇に慣れるのに時間がかかり、眼科の診察室は暗いので、慣れた看護師さんが着席のお手伝いをすることもあります。
でもその方は、とても活発でキャンピングカーをお持ちなので、ご夫婦で北海道によく旅行に行かれます。
私は知らなかったのですが、同好の士が集まるコミュニティーがあり、名刺にキャンピングカーをバックにご夫婦の笑顔の写真と無線の番号などが書かれているのを、見せていただきました。
キャンピングカーだと全てのことが室内で賄えるし、慣れた空間なので不便を感じることも少ないようです。
私も年をとっても、残された体力と気力を有効に使って、人生を楽しみたいと教えられます。
そのためには、できることは自分でする自立心と、無理なことは諦めて、感謝のうちに人に助けてもらえる愛らしさを持ち続けなくてはと思います。