先日宮の前眼科の近くを、せかせか歩いていますと、愛犬を連れて散歩中の患者さんに呼びかけられました。
そのお連れのワンちゃんが、獣医さんから白内障の診断が下され、全身麻酔下で、人工水晶体を挿入する手術を勧められたけど心配、というご相談。
生憎私はペットを飼ったことは、生涯一度もなく初耳のお話ばかりで、逆に犬も人間もほとんど差がない治療の状況に感心するやら驚くやら。
そういえば関東地方に住んでいたときに仲の良かった、お隣さんのチワワ犬のチャッピーが、片目だけ白濁していて、わかりやすい白内障だったことを思い出しましたが、特に治療していなかったように思います。
グーグルで犬の白内障を調べてみると、たしかに患者さんが言われていたように、人工水晶体を挿入し、人様とほとんど変わらない治療が既に行われていることが、わかりました。
人間と違うところは、保険制度がないので、私的な保険に加入していないと、片眼20~30万円、高いところだと50万円というところもあり、大変高価なこと。
ペットを飼うのは大変なことだと実感しました。
現在の国の保険制度も、赤字で立ち行かなくなれば、なくなることもありうるわけですが、今の健康保険制度は有難いことだとつくづく思いました。
但し、当院の術者がいくら腕がいいといいましても、犬の白内障手術はできませんので悪しからず。