新年明けましておめでとうございます。気持ち新たに本年も精進してゆく所存です。さて、本日も白内障の話の続きになりますが、白内障といっても色々な種類があるので、今回はそのことについてお話しします。前回、白内障がタンパク質の変化で起こる話をしましたが、その起こり方にも色々なパターンがあります。まず最も多いのは「加齢性白内障」と呼ばれるものです。加齢、すなわち歳を重ねると目に関わらずからだ全体が歳をとってゆきます。いわゆる老化というやつです。水晶体は本来は無色透明に近いですが、この加齢による変化が水晶体にも起こってくるため、じわじわと水晶体に濁りが出てきてしまいます。50歳くらいでも実は20代30代の人の水晶体と比較するとやや濁ってくることも多く、70歳くらいではほぼ100%白内障になっていると言っても過言ではありません。また「先天性白内障」というのもあって、生まれつき白内障になっていることも稀にあります。これは他の先天的な病気を持っている場合に多く認められます。また「併発白内障」といって、何らかに合併して起こる場合もあります。例えば全身疾患で言うと「糖尿病」「アトピー性皮膚炎」などでは白内障になりやすい傾向があります。他には「ステロイド剤」を使用している場合、「近視」が強い場合などでも白内障になる場合があります。また目の外傷によって起こる「外傷性白内障」というものもあります。以上のように白内障にも色々ありますので、気になる方は一度診察を受けられてはいかがでしょうか。