インフルエンザワクチンの選択肢が、今年から増えたことをご存知でしょうか?
ワクチンというとポリオ以外は注射薬が殆どですが、今年の10月からいよいよ経鼻ワクチンのフルミスト が発売開始となりました。
フルミストは、製造販売承認が下りたのは、アメリカ2003年 EU2011年 日本2023年 とだいぶ日本は慎重でしたが、ようやく日本でも今秋より接種開始となりました。
ただワクチンの対象年齢は、2歳以上19歳未満で、我々大人は使えません。
一番大きな違いは、弱毒化した生ワクチンで、注射剤のような不活化ワクチンではないため、妊婦や免疫不全の方 また免疫不全の方と接触する可能性が高い方も、使えないことになっています。
鼻腔内に噴霧して、直接免疫が成立するため、インフルエンザの高い感染防御効果が期待できるようですが、接種可能な人が限られているため、あまり情報が出ていない印象です。
1回接種でいい点や、注射針を使わないので痛みが無い点 持続効果が長い 等良い点も多いですが、生ワクチンのため、約半数の人に接種後軽い感冒症状が出たり(鼻水・咳) 10%位の人に発熱があるとのことです。
喘息や鼻づまりの強い子供たちは向かないようですが、6歳未満の小児には、筋注より効果が高いとのことです。
この年齢制限は、アメリカ49歳までとなっています。
今年からの施行なので、まだ取り組まない医院もあるでしょうが、興味がある方はかかりつけの先生に尋ねてみるといいと思います。
念のためですが、当院では予防接種は行っておりません。