眼科の先発メーカーである参天製薬から、アレジオンLXの後発品 エピナスチン塩酸塩LX SECが近々発売されます。
アレジオン点眼も同様の後発品 エピナスチン塩酸塩SECを2021年に発売していますから、約3年ぶりということです。
時々自社製品の後発品を、同じ会社(関連会社)が発売することがあります。
有効成分のみならず、原薬 添加剤 製造方法 製造工場 形状・色・味 等が先発医薬品と同一の後発医薬品のことを、AG(オーソライズド・ジェネリック)といいますが、先発医薬品メーカーの許諾を得て製造販売ができるそうです。
AGであっても、製造工場が異なる場合もあるようです。
一般のジェネリック薬品は、有効成分と効能効果以外は、先発品と異なっている場合もあるということです。
また先発医薬品メーカーが自社製品のAGを発売する場合、後発品メーカーに先駆けて発売することができ、薬価は一般的に先発品に比べ4~5割ということです。
そもそも何のためにAGがあるのか と疑問を持ちますが、政府の熱心な働きかけで、ジェネリック医薬品の数量的シェアを、80%以上に高めたいという目標があるそうです。
そして現実にその使用割合も増加中ですが、どうしても先発品を使いたい患者さんや医師もいます。
その場合、全く先発品と同じAGという選択肢があると、安心して後発品を使えるということになります。
先発品を使う意味がなくなってしまいますが、ではすべての薬にAGがあるかというと、眼科薬品内では、そう多くありません。
ドルモロールSEC(コソプト) プリモニジン酒石酸塩SNJ(アイファガン) タフチモSEC(タプコム) タフルプロストSEC(タプロス)そして上記の2種です。
参天製薬 千寿製薬 といった眼科では大手の製薬メーカーに限るようです。
製造発売元は、参天アイケア セオリア とそれぞれの関連会社です。
ジェネリックも各社から発売されており、医師としても把握しかねる場合も多いですし、調剤薬局は多くの場合、ジェネリック薬品を多種類置いていることは無いので、どのジェネリックが出てくるかは、自分で選ぶのはなかなか大変というのが実態です。