2年に1回 厚労省は医師数の全数調査の結果を公表しています。
それによりますと、全国の医師数は34万3275人で、前回調査(2020年)よりも1.1%増加し、人口10万人当たり274.7人で、こちらも前回より5.5人増加。
科ごとの集計によると、対前回比で最も増加したのは、美容外科(132.4%) アレルギー科(110.7%) 産科(108.3%) 形成外科(106.8%)
減少したのは、気管食道外科(95.4%) 小児外科(95.7%) 外科(96.7%) 心療内科(97.5%) 耳鼻咽喉科(97.7%)
産科の増加というのは意外でしたが、母集団が減少していると、割合で示すと数字が大きくなりやすいということはあるでしょうし、また不妊治療の増加も関係しているかもしれません。
医師の年代が若いほど、女性医師の割合が増加している。
科ごとの平均年齢を見ると、研修医を除くと、救急科が41.9歳と最も若く、美容外科 42歳
集中治療科 42.8歳
反対に最も平均年齢が高い科は、肛門外科 60.5歳 内科 59.1歳 臨床検査科 58.7歳
人口10万人当たりの医師数が最も多い県は、徳島県335.7人 次いで高知県 京都府
最も少ないのは、埼玉県180.2人 茨木県 千葉県
これも分母の大小で変わってくる数字ですが、それにしても地域によって、最大と最少では人口比で54%の差があるというのは、かなり差が激しいように思います。
徳島県には医学部は徳島大学しかないと思いますが、どうして1位なのか私にも謎です。
こういう統計にどういう意味があるのかは、もちろん地域の住民のためということがあるでしょうが、それに加えて医療行政あるいは、医師自身が自分のライフスタイルを決定するにあたって、多少は役に立つ統計のように思います。
こういうことに役立つとしたら、厚労省からは、わりと頻繁に面倒くさいご依頼がやってきますが、ご協力も致し方ないかと思います。