以前にもこのブログに、患者さんが使っている実物のリブレを見せてもらったことを書いたことがあります。
最近これを使っているという知人の話を聞き、そういえばと思い、変化が無いか少し調べてみました。
これを販売しているAbbott社は、以前は眼科の白内障手術に用いる人工水晶体レンズを販売していたことがありますが、現在はジョンソン&ジョンソン社に移管しています。
見覚えのある会社のマークを見ると、信頼できそうな気がしてしまいます。
針を刺さずに痛くなく、また持続的に血糖値が測れることが特徴ということは、本当はリブレで測っているのは血糖値ではなく、間質液中のグルコース値ということになります。
間質液というのは、皮膚の表面と毛細血管の間にある細胞のすきまにある液体のことです。
ですから条件によっては、例えば食直後やインシュリン投与直後 激しい運動後などは、血糖値とはイコールではないということです。
食事をすると炭水化物の消化によって、まずグルコースは血中に入り血糖値が上昇。その後間質液中のグルコースが上がる。
運動やインシュリン投与によって下がる場合もまず血糖値が下がり、続いて間質液中のグルコースが下がる。
そのタイムラグは5~10分とのことですが、この値の違いについては、個人差があるようです。
一般にグルコースは毛細血管と間質液の間を自由に移動しているので、相関性が高いことは証明されているようです。
もし私が糖尿病になったら、保険適応があるそうですから、是非これで測定したいと思います。
低血糖発作の予防やHbA1cの低下に貢献できると同社は自信をもって書いていましたが、私もそうだろうと思います。
2年ほど前に保険適応が、一定の条件の下で認められ、インシュリンの自己注射を1日1回以上行っているという適応拡大に対し、糖尿病学会は歓迎の意を表したと書かれていました。