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加齢黄斑変性について | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

加齢黄斑変性について

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2016/10/04担当:草場 喜一郎
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こんにちは。今日は、加齢黄斑変性という病気の説明をします。

1)加齢黄斑変性とは?

目には、カメラのフィルムにあたる部分が目の底(眼底)にあります。それを網膜と呼びます。網膜は  目の底の内側に張り付いた神経でできた膜で、ここで光を感じ取ります。その網膜の中心に、物体を特に鮮明にはっきりと感じる部分があり、それを黄斑といいます。加齢黄斑変性とはその黄斑に年齢的な変化・変性を生じてしまう病気です。加齢黄斑変性は50歳以上の中心視力低下をきたす主な原因疾患(欧米では成人失明の第1位)で、男性は女性の約3倍みられ、約20%の人は両目に発症します。

 

2)加齢黄斑変性の症状は?

物を見る中心である黄斑が障害されるため、視力低下やゆがみ(変視症)を生じます。視力低下の      度合いは患者さん黄斑変性のタイプによってまちまちですが、進行すると0.1以下に低下する場合もあります。基本的にすべて真っ暗になる(失明)することはありません。

 

3)加齢黄斑変性のタイプ

 大きく分けて2種類あり、タイプにより病気の進行が変わってきます。

 ・萎縮型加齢黄斑変性(ドライタイプ)-黄斑に出血や浮腫がないために、進行がゆっくりのタイプ

 ・滲出型加齢黄斑変性(ウェットタイプ)-黄斑に出血や浮腫を起こし、進行が急速のタイプ

 

4)加齢黄斑変性の検査は?

視力検査、散瞳剤を使った眼底検査、腕から造影剤の点滴をして行う眼底造影検査、網膜断層検査(OCT)を行います。

 

5)治療は?

加齢黄斑変性の治療はそのタイプと進行具合で様々です。

・萎縮型加齢黄斑変性

血流改善を目的として飲み薬を使うことはありますが、有効な治療法はありません。ただ、視力低下が起こっても進行はゆっくりです。まれに滲出型になる場合があり経過観察を行います。

・滲出型加齢黄斑変性

視力、出血を起こすタイプ、場所により治療方針は様々です。硝子体注射(抗VEGF薬)が第一選択ですが、タイプによっては光線力学療法を行う場合があります。黄斑に大出血した場合は、ガスを注入して出血移動させる手術や出血を取り除く手術が必要になる場合もあります。硝子体注射(抗VEGF薬)により、視力が回復することも可能になりました。ただ、何度も治療を繰り返しても、視力が下がってしますこともあります。患者さんの病状や希望により、治療方針を決めますので、ご相談ください。