最近秋の花粉症の患者さんが増えたように感じます。
もともと春に比べ、秋の花粉症の人は少数派ですが、それは秋だけの花粉症という意味で、春の花粉症がある人は大なり小なり、秋にも症状がある人はいます。
秋の花粉症は、主にキク科のブタクサ ヨモギ アサ科のカナムグラが有名ですが、春の樹木と異なり雑草類ですから、遠くに飛びにくく大流行になることは少ないです。
そのため自分の活動する地域の局所的な情報が有用ですが、兵庫県の報告している保健所の管轄 その中でも伊丹に近い宝塚の報告を見てみました。
9/24の報告では、ブタクサもヨモギも飛散最盛期に入っていると考えられるそうです。
ということは今後はそろそろ落ち着いてくると思います。
症状が軽い場合は、抗アレルギー点眼だけで不快感はとれるでしょうし、水道水の洗浄は勧められませんが、ソフトサンティアやマイティア点眼の頻回点眼で、大部改善することもあると思います。
また早くも来春の花粉症の予想がウエザーニュース2024 として出ていました。
それによりますと、結論的には2023年ほどの大量飛散にはならず、2023年の60% 平年並みかやや多い程度との予想です。
以前にも書きましたが、花粉の発生源の雄花の成長は、前年夏の日照 気温 に左右されるので、今年の夏は雄花の生育に適した夏だったことになります。
ただ花粉の飛散量は年ごとに周期的に増減する傾向があり、飛散量が多い年を表年 少ない年を裏年 と呼ぶそうですが、来年は今年の反動で裏年となり、近畿地方は平年並みかやや多い程度でおさまるという予想になっていました。
平年を上回っても、124%程度ということですから、この予想通りになってくれると、花粉症に悩まされている患者さんにとっては、朗報だと思います。
12月に2回目の花粉飛散傾向が発表されるそうですから、またチェックしてみます。