日本の眼科を読んでいて、これはいいなと思ったコラムがありました。
以前マイボーム腺機能不全のことを書いたことがありますが、その際目の清浄に、アイシャンプーというものがあり、これを使うと大分さっぱりするといったことを話題にしました。
このコラムを書かれた先生も、睫毛や目の縁を洗う専用のアイシャンプーもあることも触れておられましたが、ご自身が患者さんにベビーシャンプーを勧めて、良い結果が得られた経験を短くまとめておられました。
ベビーシャンプーは確かに赤ちゃん用で、目に入っても沁みないので、顔面神経麻痺の患者さんで、瞼が閉じにくいために普通のシャンプーだと沁みて困っている患者さんには、好都合だったと書かれています。
他に、眼瞼痙攣などのボトックス治療直後の少し閉瞼しにくい時期の患者さんにも、積極的に勧めておられるそうです。
アイシャンプーだと睫毛しか洗えませんが、ベビーシャンプーだと毛髪も洗えるので、一石二鳥かもしれません。
しかも大体どこのドラッグストアでも売っているので、手に入りやすいです。
ただ著者も書かれていましたが、大人の髪の量は赤ちゃんより多いので、泡立てるには多めのシャンプー使用量が必要で、少しコスト高とのことですが、沁みないというのはとても助かるのではないかと思います。
最近のベビーシャンプーは、うるおい成分入り等色々な種類があるそうですが、そういう成分の入らないシンプルなシャンプーがお勧めだそうです。
ドライアイの患者さんや兎眼症(瞼が閉じにくくなっている状態)の方などには、試してみる価値はありそうだと思いました。