長らく緑内障で通院されていた患者さんが、転勤で遠方に行かれることになりました。
御家族が伊丹に残られるので、帰るたびに来院されることも考えておられましたが、例えば年末年始のご自分の休暇と、当院の休暇は大体一致してしまいます。
現状、一本の点眼だけで視野も眼圧もとても良いコントロール状態にあるので、むしろ定期的な診察や検査を受け、確実に投薬が受けることができる転居先の眼科医院に通院することをお勧めしました。
今まで当院で行った視野検査や、OCT検査 眼圧 眼底検査の結果は大事な病歴ですから、紹介状も必要です。
新しい土地や仕事に慣れ、眼科通院の時間的余裕ができるまでの点眼薬も少し多めに持って行ってもらいたい。
ただ緑内障の検査は、眼圧一つをとっても、自分で調べることは困難なので、ご自分のために、是非また通院を再開してもらいたのですが、そのモチベーションの一つとなるものとして、ネットでできる簡易の視野検査があります。
私が自分で試して一番わかりやすいと思うのは、ファイザー製薬の緑内障情報サイトというページの中にある、簡易版の視野検査です。
3種類の検査がありますが、そのなかで、2番目の4種類の絵が回転するクロックチャート 3番目の音合わせ視野チェック というのがやりやすいと思います。
クロックチャートは、マリオット盲点という正常でも必ず見えない点が自分で確認できるのはずですので、うまくできているかがわかりやすいです。
音合わせチェックは、意外と大きな音が出るので、先に音量調整をして下さい。
製薬会社が、こういう啓蒙活動を積極的にしてくれているのは、有難いことだと思います。
もし見えないところがあったとしても、自己判断で心配しないで、正確な検査を受けに受診してください。
そして緑内障治療を受けている方は、検査で見えないところがあるのは、むしろ当然なのですから、点眼薬を続けるモチベーションとして利用してください。