子供の近視を進めないという話題は、近視人口の多い日本では親としてとても関心の高いものです。
私も近視で、小学生のころから眼鏡は使っていましたが、メガネさえかければ普通に見えるので、メガネを買ってもらって終わりという結構、気楽な雰囲気でした。
お家によってそれぞれでしょうが、多少目が悪くなっても、本はたくさん読んだ方がいいという感じでした。
ところが、近視の研究が進むにつれ、近視そのものというより、近視の進行速度が速くて、高度近視に至った場合、網膜の黄斑部や視神経に対して、ダメージを与える可能性があることが問題視されるようになってきました。
日本を含めアジア圏は近視率はもともと高いうえに、以前はせいぜいテレビやテレビゲーム機程度でしたが、昨今近い距離で見るスマホなどが発達してきたので、字が読めない小さな子供でも遊ぶ時間が増えたこと 高層マンションなどの住環境の変化や防犯意識の高まりなどで、外遊びが減ったことなどで、近視の始まりが、低年齢化してきたことが問題とされています。
そういう問題意識の高まりを利用して、あまり科学的根拠のない目の体操や器具、サプリメントなどの発売なども増えています。
そこで、日本近視学会 日本眼科医会 日本眼科学会などが標準となる指針を作成していこうという機運が高まっているようです。
日本近視学会監修の親子で学ぶ近視サイトというわかりやすいHPがあります。
その中には、子供と学べるパクラムはかせの研究所というキッズページもあります。
もちろんメニコンやシード 参天製薬といったスポンサー付きですが、学会の監修があるので、正確な情報が得られると思います。
今後は、低濃度アトロピン点眼 オルソケラトロジー 多焦点ソフトコンタクトレンズなどが、標準治療として採用されていくことを期待して、見守っていきたいと思います。