前々回のブログで書いたウエアラブルデバイス。
「超・長寿の秘密」を書かれた、伊藤 裕先生の著書の中にも出てきます。
伊藤先生は、現在慶応大学医学部の教授で、百寿総合研究センターの副センター長をされていますが、御専門は内分泌学。
自分ですら、感知できない体の変調を、AI を使うことで目に見える状態に表してくれるようになる。
便利です。
診断は、AIに取って代わられるということの意味は、こういうところにあるのでしょう。
先日のセンサーを使う、痛くない血糖測定器もそうです。
本来糖尿病でない人は、何を食べても血糖値は140を超えないように自動調整されているのですが、この血糖測定器を使うことで、血糖スパイクという状態があることがわかったそうです。
血糖スパイクとは、空腹時血糖は正常なのに、食後急激に140以上に上がりすぐ正常に戻る状態で、このタイプの人は、糖尿病とは診断されていません。
ですから採血検査だけでは、見過ごされてしまうのですが、この状態の人は心筋梗塞や脳卒中 がんなどのリスクは高まるということが分かってきたそうです。
ウエアラブルデバイスというのは、日進月歩で、糖尿病だけではなく、リストバンドを手首につけて一日10万回の脈拍ごとに血圧を測定する機器を使った高血圧対策 アンドロイド(人型ロボット)を使った肥満症やうつ病 認知症対策など、様々なものがあることを知りました。
読むだけでも そこらのSF小説よりも面白い。
すでに現実化した現代医療の最先端を垣間見ることができて、面白い反面、生きるに値する人生はAIだけでは、まかなえない個人個人の魂の中にあるということも、逆に浮き彫りにされているように思います。