外来で、ドラッグストアやネットで売っている目薬を買っても大丈夫でしょうか、と聞かれることがあります。
私自身、サプリを含め、ほとんど売っている薬を使うことがないので、どういうものを売っているのか調べてみましたが、びっくりするほど種類が多く、眼科では深いご縁の参天製薬だけでも、ちょっとどんより疲れてしまうほどのラインナップでした。
商品説明を読んでみると、これさえ使えばすっきり回復しそうです。
でも、例えば、眼科に疲れ目で来院する患者さんに対して、眼精疲労のお薬だけで解決するのは難しく、メガネを調整したり、職場環境を尋ねたり、体調をお聞きしたり等点眼薬だけで解決するのは困難です。
ただ、花粉症等でだす抗アレルギー点眼薬は、一部処方箋の必要な薬と同じものがありますし、ドライアイの薬で防腐剤フリーの目薬などは試してみてもいいかもしれません。
売っている目薬は、一本に入っている容量が大体処方箋薬の3倍ぐらい入っていますので防腐剤の入っている量も当然多くその添加物へのアレルギーは考慮する必要があります。
いつ空けたか定かではないほど古いものは、使わない方がいいでしょう。
売っている薬は、当然治療薬としての販売ではないのですから、著効を期待することはできないでしょうから、試してみて、改善がなければ早めに受診することをお勧めします。