Q44 白内障手術を受けるタイミングについて悩んでいます。
主治医はいつでも良いとのことですが、そうなるとかえって決めかねます。
A メール相談でも外来でも、よく聞かれますし、このブログでも何回かそのことについて書いています。
ただおそらくどの眼科医も、同じことを毎日言っているのではないかと思うのですが、緊急性はないので、色々なスケジュールや体調が整えば予定しましょう、ということで、診察を終えることが多い気がします。
自分自身もそういうことが、ままあります。
ただ狭隅角で緑内障発作が起きる心配がある 視力がかなり低下している 片目のみが終わっていて不同視が強く眼精疲労がある 等の場合は私は、熱心に勧めるようにしています。
誰しも手術というものは、受けたくないだろうという先入観で手術を遅らせることが患者さんのためになると考えている節もありますが、時代は変わり白内障手術については、受けることのストレスは大変軽減しています。
手術を受けることと受けないで先延ばしにすることのメリット・デメリットを天秤にかけると、先延ばしにする意味はほとんどないというのが、眼科医の本音ではないかと思います、
虫歯を鎮痛剤で対処したとしても、根本的には治療せずには治らないというのと似ています。
ただ白内障は、緑内障発作を起こすという特殊な場合を除いて、視力は下がっても痛みがでることはまずないというのが、先延ばしの原因になっているのかもしれません。