最近異業種の方とお話しする機会がありました。
私とは全く違うジャンルの仕事をされていますが、礼儀正しく、快活で、地に足の着いた安定感が感じられます。
自分の仕事が好きそうで、このジャンルの仕事を頼むならこの人にという信頼感を持つことができます。
医師 特に開業医は、病気を診るというよりは、病気の方を診るのが仕事ですから、仕事以外でも目の前の人を観察するのが習い性になっているのかもしれません。
といっても、外来診察中は、短い時間しかお話しできませんが、だからこそ許された時間の間に、目を凝らし(眼科ですから)、耳を澄まし、思いを巡らします。
同じ仕事をするにしても、惰性や習慣 あるいはやむを得ずやる仕事と、力があればなおのこと力が足りなくても、精一杯やる仕事は、出来上がりが違うのではないかと思います。
ただし、開業医の手術室では、完璧主義で妥協しない技が必要ですし、力が足りない人が精一杯仕事をする場ではありません。
そういう意味で、私は安心して患者さんに手術を受けてもらえる現状を、とてもうれしく思っています。
好きを仕事にとはよく言われることですが、特に病む人を相手にする仕事である医療機関は、好きが仕事になっているかを職員たちはよく自分の心に問いかけてほしいと思います。