11月14日は世界糖尿病デーです。
今年は、11月12日(月)~18日(日)が全国糖尿病週間で、イベントも各地で開催されます。
11月14日というのは、インシュリンを発見した、カナダのフレデリック・バンディング先生の誕生日で、先生の功績を称えるために、この日になったとのことです。
バンディング先生は、この功績で、インシュリン発見2年後に、ノーベル生理学・医学賞を受賞されています。
世界の糖尿病人口は、2040年には、対2014年比55%増と予想されていて、特に経済成長著しい発展途上国に顕著で、それに伴い合併症の増加も心配されています。
日本国内の現状は、2016年の糖尿病実態調査によると、糖尿病が強く疑われる人が約1000万人 糖尿病の可能性が疑われる人が約1000万人。
合計人口の15%以上の約2000万人が、糖尿病患者及び予備軍にあたると推定されています。
医療機関や検診で、糖尿病といわれたことがある人のうち、治療を受けていない人の割合は、特に働き盛りの40代男性で最も高く、なんと約5割が未受診または治療中断という結果がでています。
初期の糖尿病は、自覚症状がほとんどないため、そのようなことになってしまうのでしょうが、早期発見・早期治療ができれば、合併症の進行も遅らせることができるのですから、ぜひ治療を継続してもらいたいと思います。
そして眼科医としては、糖尿病を疑われたら、ぜひ眼科にも来て、眼底検査を受けてほしいと思います。