最近アレルギー性結膜炎の患者さんが増えている気がします。
春のスギ花粉ほど有名ではありませんが、秋にも花粉症のピークがあり、イネ科やキク科 特に、校庭や河川敷でよく見かける、ブタクサやヨモギの花粉が原因になることが多いです。
春のスギやヒノキに比べ木ではなく、草なので、高さがせいぜい2メートルぐらいですから、花粉が遠くに飛ぶことは少なく、雑草の生い茂っている所を避けるだけでも症状の悪化を防げるところが良い点です。
ただ外遊びやスポーツ 運動会の練習などで、雑草の多いところにいる機会が多い子供たちは、なかなか症状が良くならず、長引く軽い風邪という診断を受けていることもあります。
さらにややこしいことに、この時期、夏に繁殖したダニの死骸やフンも増加するので、アレルギーの原因が花粉だけではなく、ハウスダストも考慮に入れないといけません。
症状や治療に大きな違いはないものの、対処法が少し違いますから、もしアレルギーの原因を突き止めたいけれど採血まではしたくないという場合は、指先から細い針でごく少量の血液を採って検査することや、ピンポイントで特殊なもの(食品や金属など)にアレルギーがないかを知りたい場合は、採血することで、調べることができます。
ご希望であれば、当院でも調べることも可能です。
全員が調べる必要があるとは思いませんが、秋の花粉は粒子が小さく喉の奥にも侵入していくので喘息を誘発しやすいともいわれていますので、重症化してきている場合には、予防を重視する(花をつける前に雑草を刈り取る 雑草の多い場所になるべく近寄らない 家の換気や拭き掃除に力を入れる等)という目的に対しては、調べる意味があると思います。