今回の台風は、関西地方に大きな被害をもたらしましたが、伊丹の当院でも長時間の停電が起きました。
午前診の間は、晴れ間もあり平常通りでしたが、昼休み時間の2時30分ぐらいから暴風雨に加え、停電してしまいました。
非常灯がすぐつき意外と明るく、日ごろから暗い部屋で診察することに慣れているので、あまり違和感はなかったのですが、院内のあちこちからピーピー音しかも3種類の耳障りな不協和音が聞こえてきます。
音源を確認してみると、レセコン 診察室にある画像診断装置と連結しているパソコン 手術室用の無停電電源装置 それぞれのバッテリー装置が発動したことを知らせる警告音でした。
特に手術室用の無停電電源装置は、警告音が大きく音を切るスイッチを探し当てるのも難しい。何しろこの装置が発動したのは、開院以来初めての出来事ですから。
パソコン得意な看護師さんが、スマホでスラスラ調べ上げようやく音を止めることができました。
せっかくの機会なので、本当に電気が使えるか確認してみました。
オペ室はもちろん、延長コードがあれば、検査等もできることがわかりましたが、長時間対応ではなく、開始した手術が無事終われることを目的としていますので、午後外来の4時間を持ちこたえることはできません。
エアコンもなく万全の体制でない手術室で手術を続けることは想定してませんが、いざという時の備えができていることを確認できたことは、不幸中の幸いでした。
最近は規模の大小はあるでしょうが、自宅にもそういう装置を付けて自衛している方もおられるようです。
私は自宅には、そこまでの備えは今のところまだ必要ないですが医療機関としては大切なことだと痛感しました。
被害にあわれた方々のご心痛が早く和らぎますように、お祈り申し上げます。