水曜日担当の草場です。
4月を目前にして、暖かく天気の良い日が増えてきました。ただ、花粉も飛び始め、診療していると花粉症によるアレルギー性結膜炎の患者様が非常に多いです。我慢せずに受診してくださいね。
今日は糖尿病と糖尿病網膜症についてのお話しをさせていただきます。
糖尿病網膜症は、以前日本における視覚障害原因の1位でしたが、現在は緑内障にに次いで2位になりました。これは、OCTなどの診断技術の、硝子体手術の進化や抗VEGF薬など治療法の進歩により糖尿病網膜症による重度の視力障害に大きく貢献していると推察されます。
一方、糖尿病の有病率に目を向けてみましょう。2000年には4.6%だったのが2015年には8.8%と爆発的に増加しています。2012年には日本に約950万人いると推測され、今後増加するとよそうされています。
このような、状況の変化におきて糖尿病診療において失明を免れるために眼科的治療に加え、より良好な視力を維持するために、網膜症を発症させない、さたに進行させない治療の重要性が増しています。
次回は糖尿病網膜症の疫学や糖尿病の危険因子についてお話しさせていただきます。